YESの "Fly from here" ツアー、東京公演を見に行きました。

"Fly from here" は昨年夏にリリースされたYES名義の新譜で、プロデュースはトレヴァー・ホーンです。これだけではなんのことか分からない人も少なくないと思うのですが、1980年に発表された「ドラマ」の演奏メンバーにとても近いのです。
ドラマの前作「トーマト」あたりから人間関係のこじれたYESは、どちらもYESの顔だったボーカルのジョン・アンダーソンとキーボードのリック・ウェイクマンが脱退。残されたベースのクリス・スクワイアとドラムのアラン・ホワイト、そしてギターのスティーヴ・ハウは、「ラジオスターの悲劇」で有名なバグルスのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズを引き入れ、YES名義で「ドラマ」と発表しました。
(バグルス「ラジオスターの悲劇」2004)
だいたいこのYESというバンドはメンバーの出切りが激しく、私が初めて生で "Close to the Edge" を聞いたユニットは "ABW&H (Anderson Bruford Wakeman Howe)" でした。クリス・スクワイアを除いた "Close to the Edge" のオリジナルメンバーが揃っていたのにもかかわらず YES ではなかったのですから (苦笑)。
来日メンバーはクリス・スクワイア、スティーヴ・ハウ、アラン・ホワイト、ジェフ・ダウンズ。ボーカルにはベノワ・デイヴィッドが予定されていましたが、体調不良のためアメリカ・ロサンゼルス出身のジョン・デイヴィソンという構成でした。
こういう歴史の長いバンドの場合、観客は新譜だけではなく昔の曲も期待してしまいます。そしてYESはその想いにも応えてくれました。ジョン・デイヴィソンのボーカルも、若い頃のジョンを彷彿させるような張りのある声。LA出身なのに、どんなに母音をのばしても義理堅く最後に子音を発音するイギリス/ジョン風の歌い方で、ファンを楽しませてくれました。楽しませすぎて、ステージから落ちちゃったけれど。
(同じFFHツアー、ニュージーランドでの公演です)
上の動画の5:22にもあるように、"And You and I" なども演奏してくれて、「なんだかんだで旧作大好き!」のファンを喜ばせてくれました。セットリストは以下の通りです。
Yours Is No Disgrace
Tempus Fugit
I've Seen All Good People
And You and I
Solitaire
Sketches in the Sun (GTR cover)
Fly From Here - Overture
Fly From Here - Pt I - We Can Fly
Fly From Here - Pt II - Sad Night at the Airfield
Fly From Here - Pt III - Madman at the Screens
Fly From Here - Pt IV - Bumpy Ride
Fly From Here - Pt V - We Can Fly (Reprise)
Wonderous Stories
Heart of the Sunrise
Owner of a Lonely Heart
Starship Trooper
Roundabout
正直今回は「スティーブハウの演奏を長男に見せること」を目的にしていたのですが、いつの間にか自分自身が楽しんでいました。困ったお父さんです。(笑)
心残りは今回もシベリアンカートルが聞けなかったこと。YESの中でも大好きなこの曲、私が来日コンサートに行けるような年になってからは、日本では一度も演奏されていません。ハウ先生ももうかなりのお年だし、もしかしたら生涯生では聞けないのかなぁ、なんて思ったりもしています。
ちなみにホールは渋谷公会堂。ここに来たのは、筋肉少女帯の「新人」ツアー以来でした。^^;

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